騒音問題

それだけならまだ大きな問題にならないが、下の階の人はそのようなマンションの構図が分からないために、上の階の人間は常識を知らない、何回抗議をしても直らない、しまいには殺してやりたい、と思うほど腹を立てることになる。上の階の人は歩くにも爪先で歩き、子供にも絶えず気を遣い、テレビも音楽も話し声も小さくしてひっそりと生活をしているのに、下の部屋からはうるさいと絶えず苦情がくる。そこで、あいつは頭がおかしい人間なんだと憎むようになる。これがマンションの音問題である。本当に深刻で哀しい問題だ。マンションを知らない行政とゼネコンとデベロッパーが犯人なのである。大袈裟に言えば、マンション住人の生死をかけた問題になっているのに、この三者は涼しい顔をしている。おかしな話である。先述したように、ヨーロッパのマンションもアメリカのマンションも床、天井、壁のコンクリートの厚さは、二五センチから三五センチが標準である。日本のマンションの建築基準もヨーロッパ並にするべきである。そうすればいま起きている音問題の九八%は解決できる。国土交通省、なんとかしてくれ。